「日本の自殺」死にたくない・・・

 

日本の自殺 (文春新書 863)

日本の自殺 (文春新書 863)

 

 

この本は、文藝春秋の1974年6月号から1977年2月号まで掲載された論文をまとめたものだ。国は外部からの攻撃によってではなく、内部からの崩壊によって破滅する、それは現代(当時1970年代)の日本にもあてはまり、そのことをギリシャ・ローマの衰退を例に出しながら書かれている。いかにも「保守」といった内容で、人によっては古臭いと感じるかもしれない。自分も正直ちょっと思ったりもしたけど、だからといって馬鹿にできるかというとそんなことはない。

 

何がすごいって、この40年前の論文を読んでいて今の日本を思い浮かべることが多々あったということ。しかも、高度経済成長真っ只中に「日本の自殺」だからね。折角こんな前から警告されてるのに、日本って何も変わってないんじゃ?むしろ悪くなってるのか・・・。

 

現代人は自分の直接経験をしっかりと見つめる時間を失い、自分の頭でものを考えることを停止したまま中途半端で、皮相な知識の請け売りで、アラブがどうした、韓国がどうだと世界中の出来事に偉そうに口をはさんでいらいらと生きているのである。

 

特にP83に書いてあるこの部分。特定の国を中傷するような本を保守論客が量産してる現在を思うと保守も劣化したんだなと思ったね。あんなもん読むならこの本読んだ方が万倍為になると思うわ。

 

今こそ読むべき本。あー、自殺したくねー。