『マネーの拳』私的感想

 

マネーの拳(1) ビッグコミックス

マネーの拳(1) ビッグコミックス

 

 

元ボクシング世界王者の花岡健が、ビジネスの世界でどう成り上がっていくか描かれたベンチャー経営漫画。三田紀房は、時代の空気を読むのが本当に上手いと思った。この漫画が連載開始したのが2005年、ライブドアつまり堀江貴文がイケイケの時期だ。現在連載中のインベスターZは投資漫画だしね。うまいわ。時代の空気を読むのも上手いけど、人のコンプレックスを刺激するのも上手い。ドラゴン桜とか典型的。マネーの拳は世間の金持ちへのコンプレックスを利用してる感じがするね。

 

漫画の紹介には、こう書かれてる。

ビッグマネーをつかみ取れ!! ボクシングの元世界チャンプ・花岡拳が、ビジネスの世界で再び頂(てっぺん)を目指す…!! ニッポンの経営者必読、超話題の経営奥義伝授コミック!!

ニッポンの経営者必読と書かれているけど、この紹介文書いた人は絶対そう思ってない。この漫画を手に取るのは、起業家に漠然と憧れていて何もしてない奴や意識高い系の学生やサラリーマンだと分かってて書いてるよね。自分はそうじゃないと否定したいところだけど、数ある漫画の中から『マネーの拳』を選んで読んでる時点で否定出来ない。

 

この漫画は、終始主人公のオレツエー状態。不利な状況に追い込まれて悩んだりもするけど、結局主人公の思い描く通りに事が進む。こんなにうまいこといくわけねえじゃねえかと悪態をつきたくなること多々。といいつつも、面白い。面白いというより気持ちいい、心地よい。やっぱりオレツエー系は読んでてスッキリする。

 

会社経営についての名言?もたくさん出てくるけど、それが本当に役に立つのか判断できないので、そういう考えもあるんだなあ程度で基本スルー。

 

個人的には成功して金持ちになった主人公がケチョンケチョンにされてボロ雑巾のようになるのもみたかった。でもまあ、そういうのは求められてないよな。

 

自分に勢いが欲しい時に読むと効果的な本だと思う。娯楽作品としても面白いので読んでみることをオススメします。