スティーブン・ホーキングの恋愛映画/『博士と彼女のセオリー』

ポスター A4 パターンA 博士と彼女のセオリー 光沢プリント

監督
ジェームズ・マーシュ

脚本
アンソニー・マッカーテン

原作
ジェーン・ホーキング『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』

登場人物
スティーヴン・ホーキングエディ・レッドメイン
ジェーン・ワイルド・ホーキング(フェリシティ・ジョーンズ
ジョナサン・ジョーンズ(チャーリー・コックス)
エレイン・マッソン(マキシン・ピーク)

あらすじ
理論物理学者として宇宙の起源の解明に挑むなど、数々の研究で現代宇宙論に多大な影響を与えたスティーヴン・ホーキング博士。難病ALSと闘いながら、研究に打ち込む彼を献身的な愛で支え続けた元妻ジェーンの手記を映画化したヒューマン・ラブストーリー。『レ・ミゼラブル』のエディ・レッドメインが若き日のホーキング博士を演じる。

制作費
1500万ドル

出典:博士と彼女のセオリー | Movie Walker

 

2014年にイギリスで製作された伝記映画で、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士と彼の元妻であるジェーン・ホーキングの関係を出会いから、結婚、夫婦生活、離婚まで描かれる。原作がジェーン・ホーキングの『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』なので、美化していることもあるかもしれないが。

 

少し前に話題になったアイスバケツチャレンジで有名なALS (筋委縮性側索硬化症) 、この病気を約50年前に発症したのが、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士。彼がケンブリッジ大学大学院に在学中の話だ。病気の発症後、同じ大学で文学を学んでいたジェーン・ワイルドと結婚。映画は主にそれ以降に重点が置かれていた。

 

スティーブン・ホーキング役のエディ・レッドメインとジェーン・ホーキング役のフェリシティ・ジョーンズの演技は素晴らしく、ALSが発症する前、発症後ますます病状が悪化していく姿も、夫の病状の悪化と共に精神的に追い詰められノイローゼになっていく妻を見事に演じきっていた。ALS発症前のスティーブン・ホーキングから漂う頭の超絶にいいDQN感が何とも微笑ましい。実際にもあんな感じだったらしいので、つくづく面白い人なんだなと。

 

映画としては、スティーヴン・ホーキングが主役になってはいるけど、ジェーン・ホーキングに感情移入して観る人が多いんじゃないかと思う。スティーブン・ホーキングから悲壮感はあまり感じられず、体は不自由になってはいくが、家族もでき、研究も順調で研究者として世界的に有名になっていく。まるで、子供のようでとにかく無邪気。その反面、介護するジェーン・ホーキングの苦労っぷりときたら、観ながら同情してしまう程だ。

 

病気が発覚した後に、若気の至りというべきか愛さえあれば何でもできる!のノリで結婚を決めている。見ている側としては愛し合ってるのかもしれないけど、そんな勢いで結婚して大丈夫なのか、後悔することになるんじゃないのかと心配になるのだが、その心配が完璧に的中する。

 

映画の鑑賞中、これで幸せなんだろうか、さっさと別れればいいのに、後悔してるんだろうなとジェーンの気持ちとまるでシンクロしているかのようになる。しかし、ラストシーンのホーキングの言葉とジェーンの表情を見た時、これで良かったんだと感じ、今までのモヤモヤが洗い流されたような感覚になった。

 

カタルシスがあったり、いわゆるハッピーエンドというわけではないけれど、不快になることもなく温かい気持ちにさせてくれるいい映画だと思う。